中学生に社会課題「介護家族の介護負担」や将来の仕事を考える授業を実施
投稿日:2025.12.04 カテゴリー:プレスリリース
笑美面、課題解決型授業「仮想入社体験プロジェクト(KNP)」に参加
シニアホーム※1紹介事業の株式会社笑美面(本社:大阪市西区)は、2025 年 8 月 29 日から 11 月 21 日の期間で大阪市立天王寺中学校を対象に実施したキャリア教育プロジェクトに関して、本日報告します。当プロジェクトは、笑美面を含む協業企業5社が参加する課題解決型授業「仮想入社体験プロジェクト(KNP)」です。
同中学校の2年生を対象としたキャリア教育プロジェクトの集大成として最終授業「プレゼンテーション大会②」が同年 11 月 21 日に開催されました。協業企業それぞれが選んだ代表グループが、企業から提示された課題に対する解決のアイデアを、2 年生全員(164 人)の前で発表するものです。笑美面の代表グループは、「シニアホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になるアイデア」を発表しました。
※1 当社が主に紹介する有料⽼⼈ホーム、サービス付き⾼齢者向け住宅およびグループホームをまとめて⽰す
■笑美面参加の背景
笑美面は、超高齢社会が抱える「介護家族の負担」という社会課題に向き合っています。この課題は、介護やシニアホームへの誤解や情報不足から発生しています。「介護家族の負担」には、老老介護、ビジネスケアラーの他、ヤングケアラーもあり、重大な課題として認識しています。課題解決のためには、未成年の時期から、介護に関する関心を喚起し、正確な知識を提供することも重要です。
そんな中、昨年 2024 年に当プロジェクトの存在を知り、協業企業として参加することを決めました。中学生に啓発する機会になる、また中学生が社会貢献事業、介護業界、笑美面の仕事に興味を持ち、将来について考えるきっかけになると判断したからです。昨年度、一定の成果を得ることができたため、今年も参加を決めました。

プレゼンテーション大会②で、笑美面の代表グループが発表する様子
■当プロジェクト全体概要
・主催:住友生命保険相互会社
・開催:2024 年度開始、本年度が 2 年目
・概要:笑美面含む民間企業5社が、大阪市立天王寺中学校の2年生を対象に行う課題解決型授業。
企業が実際に抱える課題を生徒に提示し、生徒自らが解決策を考え、企業の前でプレゼンする。答えが決まっていない課題を解決する力を身に着けることを目的としている。
■活動内容
・対象:大阪市立天王寺中学の 2 年生 35 人(5・6 人班×6 グループ)
・課題:ターゲットは 45 歳~64 歳のビジネスケアラー。笑美面が持つ「入居後アンケート結果」の入居を選択した家族の声などを効果的に使って、「シニアホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になる」アイデアを考える。
笑美面は、中学生に「介護家族の介護負担問題」や普段身近でない介護業界について知ってもらう機会を提供しました。生徒に対して、ホーム入居をポジティブに変えるためのアイデアを考えてもらえるように課題を設定・授業を実施しました。
第1回が会社紹介と課題発表の入社式(8 月 29 日)、第2回は途中段階のアイデアにフィードバックを行う中間発表(9 月 30 日)でした。そして、最終のアイデアを発表してもらい各企業の代表グループを決めるプレゼンテーション大会①(11 月 14 日)、各企業の代表グループが 2 年生全員の前で発表するプレゼンテーション大会②(11 月21 日)で生徒の考えや学びを確認しました。
生徒たちは、会社説明や提供した笑美面のデータ、ネット調査などによって、まずシニアホームにポジティブな印象を持ち、ホームに対する誤解がある問題を理解しました。その上で、アイデアを考えた様子が分かりました。各グループ、アイデアに対する仮説検証として、ターゲット年代に近い保護者や先生などへアンケート実施するなど、試行錯誤しながら、進めている様子が確認できました。
代表グループの選定は困難でした。代表グループのアイデア「小中学校の保護者向けにプリントを配布する」は、ターゲットに確実に届き、関心を持ってもらうことまで意識された内容でした。さらに、「子どもから渡すチラシは親が目を通す」という日常の視点を生かし、自分たちが主体となって進められる、持続可能な取り組みでした。代表に選ばれなかった他グループからも、笑美面の広報活動の参考になる新鮮なアイデアが多数得られました。
生徒にとって、難しいプロジェクトだったと推測しますが、将来の仕事のイメージにつながればと考えています。


上:プレゼンテーション大会①の様子
下:代表グループの発表データより抜粋
■参加した学校側の声
<生徒の感想>
今回の取組を通して、シニアホームについて詳しく知らない人が多いことに気づきました。私自身も最初はあまり良いイメージを持っていませんでしたが、笑美面の資料を読んで、イメージが変わりました。将来、どのような人にとってもシニアホームが自然に受け入れられる社会になればよいと思います。
介護の課題や家族の負担を学び、支える側の視点の大切さを実感できる、とても貴重な体験でした。ありがとうございました。
<先生の感想>
どんなことも無理だと諦めず、案を出し合い、その案を確かなものにするために根拠を明らかにしていく。そして、その考えを伝える力。それこそが、「生きる力」であり、この先、社会の「介護家族の介護負担」を減らしていける一歩になるのではないかと思いました。
今回笑美面の授業を受け、日常では生徒とは関わりが少ない「介護」ということと向き合い想像し考えることができたことで、これから社会を担っていく生徒たちにとっても「介護」は遠くない存在として考えられるものになったのではないかと感じています。
■今後の展望
昨年度は、シニアホーム見学のフィールドワークがありました。現場で自分たちが入手した情報をアイデアに生かす様子が印象的でした。今年度は、フィールドワークがありませんでした。その中で、生徒たちが独自にターゲットやシニアホームの現状について調査・分析する力を身に着けていく様子が見られました。それぞれで違った学びを提供できたことが分かりました。
笑美面は、今回授業を受けた生徒の反応を受け、今後もキャリア教育の機会、ならびに学生を対象に介護業界や超高齢社会が抱える問題と向き合う機会を提供できる取り組みを推進する考えです。
生徒から得たアイデアを広報活動の参考にすることで、笑美面のサービス拡大に生かしていく考えです。
■株式会社笑美面(えみめん) 事業概要
日本初のインパクト IPO 企業として、超高齢社会が抱える「介護家族の負担」と「シニアホームに関する情報不足」という課題に向き合い、事業を通じて介護家族にとって「シニアホーム介護の利用が「『ポジティブ/当たり前』になっている状態」をつくりだすことで、家族が「心の介護」に向き合い、高齢者が笑顔でいられる社会の実現を目指しています。
<シニアホーム紹介サービス>
シニアホーム入居を検討する本人や介護家族向けに、独自の取り組み、豊富な知識と経験を持つコーディネーターによる対面相談「家族会議」を実施し、納得できるシニアホーム選びから入居までをトータル支援。
<ケアプライムコミュニティサイト運営>
シニアホーム運営事業者向けに、コミュニティサイトの運営を通じて、介護家族が安心して入居を選択できるためのシニアホームサービスの質向上を支援。
・ 社 名 :株式会社笑美面(えみめん) /証券コード 9237(東証グロース)
・ 代表者 :代表取締役 榎並将志
・ 本社所在地:大阪府大阪市西区京町堀 1-8-33
・ 創 業 :2010 年 9 月
・ 資本金 :270,276,580円(2025年7月末現在)
・ 従業員数(連結): 185名(2025年9月1日現在)
・ 公式サイト :https://emimen.co.jp/

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