社会インパクト

笑美面が取り組むべき社会課題​

現在、日本では高齢化が進む中、高齢者介護を巡って様々な課題が生じております。その中には、外から見えづらく、課題を抱える人たちが多大な負担を負う状態の「黙認」が続いているものがあります。その大きな要因は、「シニアホームへ入居させることはかわいそう」、「シニアホームは高額で入れない」、「入居待ちが起こっている」などの事実と異なる噂に翻弄され、高齢者介護を担う家族(以下、「介護家族」という。)の間で「諦め」が起こっていることに起因しております。

笑美面は、この「諦め」を選んでしまった結果による「介護家族の介護負担」、その中でも以下の3点が大きな社会課題であると認識しております。

社会課題1

※1:経済産業省「新しい健康社会の実現」(令和5年3月)より抜粋。

社会課題2

※2:老老介護とは、自宅で介護を受ける者と介護する者の双方が65歳以上の高齢者をいう。65歳以上の要介護認定者数(厚生労働省「介護保険事業状況報告」)(令和5年5月分)に、同居介護率及び同居介護内に占める当該割合(厚生労働省「国民生活調査」(令和4年))を乗じ試算。

社会課題3

※3:文部科学省「令和4年学校基本調査」における中学生・高校生の生徒数に、三菱UFJリサーチ&コンサルティング
「ヤングケアラーの実態に関する調査報告書」における世話をしている家族がいる率を乗じ試算。

社会課題1

※1:経済産業省「新しい健康社会の実現」(令和5年3月)より抜粋。

社会課題2

※2:老老介護とは、自宅で介護を受ける者と介護する者の双方が65歳以上の高齢者をいう。65歳以上の要介護認定者数(厚生労働省「介護保険事業状況報告」)(令和5年5月分)に、同居介護率及び同居介護内に占める当該割合(厚生労働省「国民生活調査」(令和4年))を乗じ試算。

社会課題3

※3:文部科学省「令和4年学校基本調査」における中学生・高校生の生徒数に、三菱UFJリサーチ&コンサルティング「ヤングケアラーの実態に関する調査報告書」における世話をしている家族がいる率を乗じ試算。

笑美面が中長期的に目指す社会像​

当社は、ビジョンとして「高齢者が笑顔で居る未来を堅守する」を掲げ、家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会の実現を目指しております。また、事業を通じて、介護家族が高齢者に対する「心の介護」に専念できるよう、「介護家族にとって、シニアホーム(※4)の利用が『ポジティブ/当たり前』になっている状態」を目指し、「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」の創出に貢献してまいります。

※4:シニアホームとは、当社が主に紹介する有料老人ホーム、サービス付き高齢者向け住宅およびグループホームをまとめて示す

事業成長の広がりによって生み出す社会(Theory of Change)

提供する価値1

マッチするシニアホームとの出会いにより、
負担が軽減している介護家族が47都道府県で増加​

マッチするシニアホームとの出会いにより、負担が軽減している介護家族が47都道府県で増加​

介護家族が抱える課題の多くは、シニアホームの適切な利用によって解決することが可能であります。シニアホームへの入居のイメージの悪さ、家族をシニアホームに入居させることへの罪悪感、シニアホーム選択のために必要な情報入手が困難などの理由で入居の選択肢を諦めるケースが多く見られますが、適切な情報と選択のプロセスを踏むことで、入居検討者に合った入居が可能になる例は多いものと当社は考えております。

当社の「シニアホーム紹介サービス」は、その情報の非対称性の解消に寄与するもので、介護家族が納得するシニアホーム選びを実現します。これにより、介護家族にとって、シニアホームの利用が「ポジティブ/当たり前」になっている社会を目指し、マッチするシニアホームとの出会いによって負担が軽減している介護家族を47都道府県で増やしてまいります。

提供する価値2

自らの強みを伸ばしてサービスの質を上げ、
介護家族に安心を提供しているシニアホームの増加

自らの強みを伸ばしてサービスの質を上げ、介護家族に安心を提供しているシニアホームの増加

一方、シニアホーム側はその運営に手いっぱいで、入居を検討する人々のニーズや自らのサービスの強みなど、サービスの質を上げるための情報の獲得が充分にできておらず、ここでも情報の非対称性が生じています。

当社の「シニアホーム運営コンサルティング」は、シニアホームとのネットワークを活かし、ウェブ・プラットフォーム上でシニアホーム経営・運営に必要な情報の流通を促進します。これにより、自らの強みを伸ばしてシニアホームのサービスの質を上げ、介護家族に安心を提供しているホームを増加させます。このシニアホーム業界の質の向上を通じても、「介護家族にとって、ホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になっている状態」の実現に貢献します。

ビジョン実現に向けたロジックモデル

当社は事業成長を伴いながら、ポジティブで想定可能な社会的・環境的インパクトの創出を意図するインパクトスタートアップ企業として、事業を通じて社会課題に向き合い、目指す社会像に対してどのような道筋で実現していくのかをロジックモデルという様式を用いてまとめ、当社が重視している経営指標であるKPIをを設定。PDCAを回しながら社会インパクトの最大化に努めてまいります。

【インパクトIPO支援企業】
・株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ(https://capitalmedicaventures.com/
・トークンエクスプレス株式会社(https://token-express.com/

【インパクトIPO支援企業】
・株式会社キャピタルメディカ・ベンチャーズ
https://capitalmedicaventures.com/
・トークンエクスプレス株式会社
https://token-express.com/

当社事業の社会インパクトの成果指標​

笑美面が「家族が心の介護に向き合い、高齢者が笑顔で居る社会」を目指す過程で、「介護する家族・ケアラー」に焦点を当て、「介護家族にとって、ホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になっている社会」を実現していくことは、2030年までに持続可能でより良い世界を目指す国際目標である持続可能な開発目標(Sustainable Development Goals:以下、「SDGs」 ※5という。)の達成にも寄与するものであります。在宅での介護を抱え込まざるを得ない状況に追い込まれている介護家族の負担を軽減することで、SDGsの目標5「ジェンダー平等を達成し、すべての女性および女児の能力強化を行う」の中のターゲット5.4「公共のサービス、インフラおよび社会保障政策の提供、並びに各国の状況に応じた世帯・家族内における責任分担を通じて、無報酬の育児・介護や家事労働を認識・評価する」ことに繋がると考えております。

※5: 持続可能な開発目標(SDGs):2015 年9月の国連サミットで採択された、持続可能な開発のための2030 アジェンダで掲げられる国際目標

笑美面が当面目指す『家族の心の介護へ向き合い、高齢者が笑顔で居る社会』は、SDGs5.4. のターゲットに対する社会インパクトを創出しており、成果指標としては、介護家族の身体的介護負担からの解放によって生み出された時間とポジティブな使い方を計測しております。

SDGsでも具体的に定義されている女性の無償介護からの解放

※6: 内閣府「令和4年版高齢社会白書」より

※7: 当社調べ2023年4月〜2024年8月「入居後アンケート(入居後にキーパーソンに対してアンケートを実施 N=501)」結果より、介護に要する時間が減ったと回答したN=333の内訳 ※8:アルバイト・パートを含む ※9:家事の時間を除く

※6: 内閣府「令和4年版高齢社会白書」より

※7: 当社調べ2023年4月〜2024年8月「入居後アンケート(入居後にキーパーソンに対してアンケートを実施 N=501)」結果より、介護に要する時間が減ったと回答したN=333の内訳 ※8:アルバイト・パートを含む ※9:家事の時間を除く