「仮想職業体験」集大成 中学生が「ホーム介護の利用がポジティブ/当たり前になる」アイデアを発表
投稿日:2025.03.26 カテゴリー:ニュース
2025年3月3日(月)、住友生命保険相互会社主催「仮想職業体験プロジェクト」の集大成「プレゼン大会」が大阪市立天王寺中学校で開催されました。当プロジェクトは、2024年9月からの取組みで、同校の2年生が笑美面を含む6社の主要課題について考え、最終的に完成した課題案を発表するというものです。
当社が担当する生徒のみなさんは、複数のチームに分かれて半年以上「シニアホーム入居がもっとポジティブ/当たり前になる」アイデアを考え、発表までまとめあげました。
みなさんにアイデアを考えてもらう上で当社は、初回の授業では、社会課題「介護家族の介護負担」や当社のシニアホーム紹介事業についてお伝えし、その後フィールドワークでシニアホーム訪問の機会を設け、生徒のみなさんにリアルなシニアホーム介護の現場を見てもらいました。
前回の記事:
課題解決型学習「仮想職業体験プロジェクト」の「(仮想)入社式」に参加しました – 株式会社笑美面
社会課題解決のヒントを得る機会、中学生にシニアホームの現場を紹介 – 株式会社笑美面

発表してもらったアイデアはどのチームも、生徒のみなさんの独自の調査やフィールドワークでの入居者様やスタッフ様との交流で得た情報をもとに考えこまれたものでした。
「実際ホームで高齢者のみなさんにお話しを聞くと『話ができる仲間がいて楽しい、安心して過ごせる』『ご飯も出てきておいしい』とお話してくださる方も多く、施設もキレイで自分たちの想像と違っていた。だから今のシニアホームの良さや入居のメリットがあまり知られていない課題に注目した」と話すチームが多く、「自分たちの親の世代や、自分たち学生のような若い世代に向けて、交流会やSNSやメディア発信をすることで、今のシニアホーム介護について知ってもらう、自分たちが見て感じたホームのイメージを伝える」などのアイデアが発表で見られました。「孫の話すことなら喜んで聞いてくれるし、両親も興味・関心を抱きやすいと思う」という生徒ならではの視点が印象的でした。
当社も普段から「シニアホーム入居がもっとポジティブ/当たり前になるアイデア」を考えていますが、今の介護家族を対象とした取組みがほとんどのため、未来の介護家族も対象とした生徒のみなさんのアイデアはとても新鮮で、学ぶことの多い発表でした。またSNSのアイデアでは、「自分たち中学生がシニアホームを体験して思ったことも発信する」などの内容もあり、生徒のみなさん自身が主体的に取り組む発想にわくわくしました。
当プロジェクトを通して当社は、若い世代の方にも、介護の問題やシニアホームについて考えて頂く機会を作っていく重要性を学びました。
今回生徒のみなさんには、普段関わることのあまりない介護業界、そして明確な答えのないテーマに向き合っていただきました。難しい取組みだったと思いますが、将来仕事をする上で確実に役に立つ活動なので、今回の経験が生徒のみなさんにとって有意義な学びになればと考えています。そして介護に関する社会問題や自分やご家族の将来についても考えるきっかけにもなれば幸いです。
当社は今後も、子どもたちの学びに繋がるよう、キャリア教育に取り組んでいきたいと考えています。